eternal carbon
柔軟な素材にもなじむ
従来のDLCは金属などの導電体で硬い金属に成膜することは容易だったのですが、絶縁体や、やわらかい素材への成膜は困難を極めました。また、従来のDLCでは絶縁体に非常に薄く成膜することは可能だったのですが、被膜が薄いことと、多くの亀裂(マイクロクラック)が生じることで、DLCが本来持つ特性を引き出すには至らなかったのです。
そのようなDLCの課題をecは一つ一つ改善し、解消しました。
①絶縁体への成膜が可能に
従来のDLCはその成膜方法の違いから絶縁体へ成膜する場合は、非常に薄い被膜しか形成できませんでした。より多くの成膜をしようとすると、素材が熱で基材が変形したり、素材に静電気が発生し滞留、被膜の剥離につながったのです。
②やわらかい素材への成膜が可能に
ecは成膜方法が若干異なる、タイル構造のDLCだと考えてください。このタイル構造にこそ、ECが持つ素材の可能性が秘められているのです。DLCは非常に硬い物質ですが、同時に非常に薄い被膜です。柔軟な素材の変形に無理に合わせて変形すれば、容易に剥離したり、亀裂を生じたりします。 ECはこの課題にDLCをタイル構造にすることで、溝部で変形する力を受け、膜にストレスを与えない素材の変形や膨張に耐えうる素材となったのです。 絶縁体への成膜、やわらかい素材への成膜を可能にしたECだからこそ、ゴムやPC(ポリカーボネート)への成膜など成膜できる素材の幅が広がったのです。
- 従来技術 既存のC-DLC
- 新技術 S-DLC(ec)
- ●従来の2〜10倍のひずみに耐える
- ●ゴム、軟質金属、プラスチック等の機械部材の寿命を大幅に延長
- ●膜の部分破損によるコーティング全体への影響を防止
- ●面圧力等の使用条件により最適セグメント形状を選択可能